森の隠れ家

これまでで唯一、自分で企画構想・基本設計を行い、施工者選定から完成までをマネジメントした建物。
こんな機会はもうないだろうと思う。


設計者ではないのでCADソフトは持っていない。 ならば、エクセル! ということでこんな構想図を作成。立面や設備図、仕様書、見積要項書まで作成し、数社から設計施工の見積を依頼。メーカー系は対応ができず地元の工務店にお願いした。


約30畳のリビングルーム。この空間を得るための建物といっても過言ではない。吹き抜けの南面は 6+8+6mmのLow-E ガラス。 建築関係者なら異常なくらいと笑うだろう。それでも、是非使ってみたかった。


建材を物色中に製材所の倉庫の奥で発見したケヤキの板。70歳の製材所の主が働き始めたときには既に在ったはずとのこと。何年前に伐採され、何年間寝かせてあったか分からない。大人8人がかりでやっと動く代物である。テーブルとして使うことにした。
部屋の隅には暖炉も設置。 輻射・対流併用型。


2階のリビングの吹き抜けに向かう面は壁面とせずにロフト的なオープンな空間を設けた。リビングの開放感が増したと思う。
造作もデザインした。バーベキュー台とテーブルもその一つ。4つのテーブルを組み合わせて使うことができるようにした。家族だけの使用と大勢の使用で使い方を変えられる。また、テーブルを分離して置いてテーブルクロス等をかければちょっとしたダイニングテーブルとして使える。

外観

年を重ね、周囲の自然も落ち着いてきた。山桜の季節はライトアップしても楽しめる。

夏に真価を発揮するように計画した。その夏の外観