駐車場から、ヘンギフォス(Hengifoss)の滝がある川沿いに、緩やかに登るトレイルを歩く。この川の名前は、ヘンギフォスアゥ(Hengifossá)つまりヘンギ滝があるヘンギ川と極めて単純。なお、Hengi は英語の hang に通じる語で、「垂れ下がる」といった意味らしい。撮ってきた滝の写真を見ると、「吊るされている滝」――なるほどと思えるから面白い。
暫く歩くと、リトラネスフォス(Litlanesfoss)という滝と、後方にヘンギフォスが見えてくる。リトラネスフォスは落差30m程の滝そのものより、周囲の柱状節理が目を引く。ヘンギフォスアゥが深い峡谷を刻み、その断面に見事な柱状節理が露出している。足元には崩れ落ちた岩石や土砂が大量に堆積している。
更に進むと、大きく馬蹄形に削られた谷の奥にヘンギフォスが見えてくる。黒い岩壁から滝が落ちている。ガイドによると落差は128mで、アイスランドで3番目に高いそうだ。このときはヘンギフォスの滝壺までは行けなかったが、近づくと馬蹄形の岩壁に4段ほど走る赤い層のラインが目立つ。粘土層らしい。そして足元の崩れた土砂の斜面が大きく広がっている。手前の川には土砂より流されにくいのであろう岩がゴロゴロと転がっている。この光景はなかなかの迫力で、印象深い。