ラングヨークトルと西部内陸

Iceland
ラングヨークトル(Langjökull)& Into the Glacier ツアー

ごっついタイヤの雪上バスに乗っていく「Into the Glacier 」という氷河ツアーに参加した。さすがにミニバスでは氷河の上は走れない。(実はキャタピラの雪上車に乗るのかと思っていた。)

このツアーは、ラングヨークトル氷河(Langjökull)の内部につくられたトンネルを探索するアトラクションだ。元々は軍用車両だった8輪駆動の特製モンスターマシントラックで、ベースキャンプからダートや氷上を進んで、5.6kmほど先の氷河上の入り口まで運んでもらい、人工トンネルの中を一周するというもの。自然を楽しむツアーではないが、トンネルの途中では天然のクレバスと交差する部分もあり、氷河内部の割れ目をのぞくことができた。そして、何よりも氷河上の景色が良かった。

少し茶色のところもあったが、基本的に眩しい白さだった。虹が見えたのも加点ポイントだった。この写真はモンスターマシントラック上から撮影したので、窓のガラスを通しての画像だ。外で撮れればよかったのだけど、仕方なし。

この写真は、モンスターマシントラックに乗り換えた駐車場から撮った一枚。氷河の麓では、融水が幾筋もの滝となって落ちていた。岩の間から染み出した水がそのまま滝になっているようにも見える。ところが、近くを流れる川は小川のようなもので、とてもこの水がすべて流れているようには思えなかった。火山岩の隙間から地下へ浸透しているのだろうか。

いかにも観光客――をした2時間半ほどの氷河ツアーを終了となった。振り返ると、この旅では唯一のアトラクションだった。


フラウンフォッサル(Hraunfossar)

フラウンフォッサル(Hraunfossar)の駐車場には、「Hraunfossar & Barnafoss」という案内板があり、フラウンフォッサルとバルナフォスという二つの滝について説明されていた。

フラウンフォッサルの滝については、「ハトルムンダーフロイン(Hallmundarhraun)という溶岩台地の端から湧き出る、無数の澄んだ湧き水から成り立っており、クヴィータ(Hvítá)川へと流れ込んでいる。ハトルムンダーフロインは枕状溶岩で構成されており、アイスランドで最初に定住者が記録される直前の西暦800年頃に形成されたと考えられている。その名は、グレティルのサガ(Grettis saga)の中でこの地域に住んでいたとされる「ハトルムンドゥル(Hallmundur)」にちなんで名付けられた。地表の水や氷河からの融け水が溶岩の層の間を流れ、それが湧き出ることでフラウンフォッサルの滝が形成されています。滝の幅は約1kmに及び、一年中、岩やシラカバの低木の間を通ってクヴィータ川へと流れ落ちている。」だそうだ。これまで見てきたアイスランドの滝とは様子が違っていたのもわかる。また、一方、クヴィータ川の平均流量は毎秒80立方メートルで、洪水時には毎秒500立方メートルに達することもあり、そんな時には狭い水路からあふれ、周辺一帯に洪水をもたらすそうだ。

ところで、この前に訪れたラングヨークトル氷河のところで、「火山岩の隙間から地下へ浸透しているのだろうか」と書いた。実はここへの伏線のつもりだった。そして、この案内板には「地表水や氷河からの融水が溶岩層の間を流れ、それが湧き出してフラウンフォッサルを形成している」と書かれている。 おお、綺麗に伏線回収――と思ったのだが、先ほど見た水がここまで流れてきているという意味ではないだろう。それでも、氷河の融水が火山岩の中へ浸透し、別の場所で再び地表へ現れるという仕組みを、続けて見ることができたのは面白い。

道が狭くて、他のツアー客も行かないようだったので、バルナフォス(Barnafoss)の方には行かなかった。Google Mapsで見ると、現在は周辺施設や遊歩道がかなり整備されている。我々が訪れた翌年の2017年にも、歩道や階段、排水設備、車椅子でのアクセス、柵などの整備が行われ、その後も段階的に改修されてきたようだ。今のように整備されていれば、バルナフォスまで見に行ったのだろうが。


クヴィートアバッキの宿周辺(Hvítárbakki )

氷河ツアーとフラウンフォッサルの後、宿に着くと、夕陽で空が焼けていた。落ち着いてから外に出てみると、宿の西側には川が流れていた。岸辺まで散歩していくと、まさに夕陽が沈むところだった。

翌朝、起きてみると、今度は東側が素敵な朝景だった。朝靄がかかり、なんとも言えない雰囲気だった。

このときの宿は「Hvítá Guesthouse」というシンプルなホステルだったが、現在は「The Hvítá Inn by Ourhotels」となっていて、改装、増築され、食事もできる宿になっているようだ。


このアイスランドシリーズのページでは、宿についてはあまり記述していないけど、ここの宿近くの光景の写真は掲載する価値があると思った。